株式会社YX LABELS
株式会社YX LABELS(ワイエックス・レーベルズ)は、世界的に影響力を持つ韓国のエンターテインメント企業である
HYBEの日本法人として機能する、芸能プロダクションおよび
レコードレーベルです。その歴史はいくつかの変遷を経ており、かつては
Big Hit Entertainment Japanや
HYBE LABELS JAPANという名称で活動していました。
会社の起源は、
2017年9月29日に「Big Hit Entertainment Japan」として設立されたことに遡ります。これは、当時「Big Hit Entertainment」(現在の
HYBE)の日本における活動拠点として位置づけられていました。設立初期には、日本から世界へと活躍の場を広げるアーティストを育成するためのグローバルデビュープロジェクトの始動が発表されるなど、将来に向けた基盤づくりが進められました。
2021年、親
会社であるBig Hit Entertainmentの社名が「
HYBE」に変更されたことを受け、日本法人も同年3月30日に「
HYBE LABELS JAPAN」へと商号を変更しました。その後、同年7月1日には一旦
HYBE JAPANに合併される形で解散しましたが、わずか数日後の
7月6日には、全く同じ商号である「
HYBE LABELS JAPAN」として新たな法人登記が行われました。この二つの「
HYBE LABELS JAPAN」は厳密には異なる法人格を有しますが、事業は事実上途切れることなく継続されており、一連の活動主体として認識されています。新たに設立された法人は、
HYBE JAPANの子
会社という位置づけになりました。
新たな体制となった
HYBE LABELS JAPANは、本格的なアーティストの発掘と育成を推進します。2022年7月からは、サバイバルオーディション番組『
&AUDITION - The Howling -』を放送。このオーディションでは、韓国で行われた大型企画「I-LAND」出身で既にデビューが内定していた4名のメンバー(K, NICHOLAS, EJ, TAKI)と、新たに公募で選ばれた11名の練習生が共に汗を流し、デビューを目指しました。同年9月、
東京ガーデンシアターで開催された最終審査を経て、デビューメンバーが確定。9人組のボーイズグループ
&TEAMが誕生しました。彼らは同年12月7日に1st EP『First Howling : ME』をリリースし、待望のデビューを果たしました。
経営体制においては、2023年12月1日付でゼネラルマネージャーが交代しました。前任のイ・ミョンハク氏から引き継いだのは、キム・ヨンス氏です。キム・ヨンス氏は、
PLEDISエンターテインメントで副社長を務めた経験を持ち、特に2000年代にはSMエンタテインメントに在籍し、
BoAや神話といったトップアーティストの日本市場への進出に大きく貢献しました。また、
YGエンターテインメント所属の
SE7ENの日本デビューも成功させるなど、日本の音楽業界との連携において豊富な実績を持つ人物です。
そして2025年2月14日、同社は更なる事業拡大と目標達成に向け、社名を「
株式会社YX LABELS」へと再変更しました。この新しい名称には、日本の音楽市場において新たな「軸(axis)」を打ち立て、独自の存在感を示すという、レーベルの強い意思と抱負が込められています。
社名変更後間もない2025年2月15日からは、日本テレビにて、次世代の
J-POPボーイズグループを発掘するためのオーディション番組「応援-HIGH ~夢のスタートライン~」の放送がスタートしました。このオーディションプロジェクトには、2023年に既に公開されていた8名の練習生に加え、新たに3名が合流。合計11名の候補生の中から、同年4月にデビューメンバーが選ばれ、新ボーイズグループ
aoenが結成されました。
現在、YX LABELSに所属する主なアーティストは以下の通りです。
&TEAM: EJ, FUMA, K, NICHOLAS, YUMA, JO, HARUA, TAKI, MAKI
aoen: 優樹(YUJU), 琉楓(RUKA), 雅久(GAKU), ハク(HAKU), 颯太(SOTA), 京助(KYOSUKE), 礼央(REO)
また、主要な制作スタッフとして、プロデューサーのSoma Genda氏、UTA氏、そして振付師の井上さくら氏(SAKURA INOUE)などが所属しています。
YX LABELSは、親
会社HYBEが持つグローバルな知見とネットワークを最大限に活用しながら、日本の音楽シーンに深く根差した活動を展開し、国内外で活躍できるアーティストを継続的に輩出していくことを目指しています。